ベトナムの水産株

SBI証券の情報を眺めていたら、ベトナム株の保有人数・保有残高ランキングというのが出てきた。

ビナミルク(VNM)、ビングループ(VIC)、ペトロベトナム(GAS)と大手有名どころが出てくる中で、突如サタオ食品(FMC)というのが出てきたので少し驚いた。そんなに目立つ株ではないので有名ブロガーの影響が大きいのだろうと考えているが、それがきっかけで多くの人がベトナム株に興味を持って貰えるのは嬉しい

FMCの他でそこそこ売り上げのある水産株といえば、MPC、THP、ANV、VHC、IDI、HVGあたりかと思っている。

この中で一番大きそうなのがMPCだが、この会社過去数年計画を上回った事がない＆コロナ以前の話がありちょっと苦しいが、そもそもMPCとTHPはUPCoM市場なので日本で買える人が少ない。

ANVは今年度の計画(予想)を大きく引き下げる記事が出ていて、コロナウイルスの影響で売り上げは60％減、利益は72％減の予測を出している。VHCはそこそこの見込みだが、IDIはよく分からん。HVGに至ってはクソ決算どころか、有名大手会社の関係会社のはずなのに色々あって取引停止中で、あんた何やってんの状態。

FMCは今期予想を出していない様だが、ここ数年は売り上げは計画を下回りながらも、利益は上まるといった具合。2019年もコスト削減に努めたそうで、2020年の配当は20％～25％（額面で）で、コロナでもきっと配当は出してくれるでしょう。

水産業全体でみると、コロナウイルスの影響は避けられなかった様だが、ヨーロッパ市場がコロナウイルスから回復してくればそこそこ持ち直しそうだし、ベトナムヨーロッパのFTA（EVFTA）が発効すれば、その恩恵も預かれるのでそこまで悲観的ではなさそう。

ということで、個人的にはFCMは渋くていい選択だな～と感じている（でも買う予定はない）。

ちなみにFCMの報告書を読んでいたところ、従業員に関する記載があった。

2019年末で3,728名でうち正社員相当が1,613名で残りは1～3年の契約。大卒以上が6名、大卒相当359名、高卒155名でその他が3,208名。男性1,237名で女性は2,491名ですので女性が頑張る会社だそう。

日本だと従業員の学歴内訳まであまり公表しないように思うが、ベトナム企業では時々こういった情報を見かける。首都だと大卒が多いイメージだが、地方を拠点にする企業では、大卒というのはまだまだ少ないと感じている。