ベトナム航空とコロナ

株とはまったく関係ないお話。

ベトナム航空で働くという事は、ベトナムでは一種のステータスになっています。当然ベトナム航空で働くには相応のコネクションが必要であるため、働いている方は割と家族に有力者がいたりします。

そのベトナム航空で、まさか働いていることを隠さなければならない瞬間がくるなど想像が出来ませんでした。

事の発端は日本からベトナムに飛んだ便のアテンダント(男性)がコロナに感染した事でした。このアテンダント、ベトナム航空の自主隔離施設で自分の部屋にいなければならないのに、他のアテンダントの部屋に遊びに行っていたりしていたとの事です(2度のテストで陰性ではあったとの話)。

これでルーマニアからのフライトでコロナに感染していたアテンダントと接触して感染しまして、これだけでも相当マズいのに、その後の自宅隔離をするはずが友人を招いて自宅に止めて感染させたり、外食をしたりなどして大問題。そして極めつけは大学のクラスを受講しに行ったという話です。

よってホーチミンの住んでいる周りは完全ロックダウン。接触した学生が広める可能性があるので、少なくとも6校が閉鎖して学生だけで18万に影響。

そして問題になるのが、感染予防が出来ていないとのことで、12月から予定されていたベトナム人の帰国便がまさかのすべて中止に・・・。

ちなみに海外にいるベトナム人はコロナ以来、一部の人を除いて隔離施設の受け入れの関係などからまったく帰国できていません。日本だけで3万人が帰国待ちリストに入っている状態です・・。

なんせ帰国できずに海外で生活苦に陥るケースがあるなかで、やっと始まりそうだった帰国プログラムを潰しました・・・。

日本とは違い元々ベトナムでは感染に物凄い敏感なので、市中に広がる可能性がある行為にベトナム人は大激怒。さらに帰国がすべてパーになった人からは憎悪の対象になっています。。。

そしてこの怒りの矛先がベトナム航空に向いています。

ベトナム航空のスタッフに、たばこを押し付けられたり、卵を投げつけられたりといった事件が出てきて、ついには仕事場を出るときは制服を着ないように。なるべくグループで行動するようにといった指示が出る始末になりました。

ベトナム航空のブランドがだだ下がりです。給料は大幅カット、そして制服すら着れないといった時代?がくるとは思いもしませんでした。

皆さん本当に怒っていて、このフライトアテンダントを刑務所に送れとの大合唱。ついにホーチミン市長が正式に罰すること求めると明言しました。

最初は公表されていなかったのですが、ついにこのフライトアテンダントの名前も公表されましたので(ロックダウンもしたので住所もばれています。)、本格的に罪に問うことになりそうです。既にホーチミン警察も動いているみたいです。

法律家はこういったケースで罪に問うのは可能だが、コロナを広げた罪で問うのは初めてのケースになるかもとコメントしています。

ちなみにベトナム航空は、このフライトアテンダントを年末まで出社停止にしているが、もしかしたら解雇する可能性があるかもとの事です。

直ぐに解雇すると思ったのですが、こういった対応を取っているという事は、どこかのお偉いさんのご子息かも知れません。

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