知っても知らなくても困らないベトナムの取引ルールを紹介
ベトナム株の取引時間は、ホーチミン市場は「9時ー14時45分」、ハノイ市場・UPCoM市場は「9時ー15時」までで、途中に11時30分から13時までお昼休みを挟むことになる。
図にすると大体こんな感じ。
下にあるLO、ATOといった横文字は注文方法を意味していて、以下の種類がある。
<ホーチミン市場で有効な取引>
注文単位は10株で、注文方法は4つある。
LO:指値注文
AT:寄り付き注文(At The Openningの略)
ATC:引き注文
MP:成り行き注文
<UPCoM市場で有効な取引>
注文単位は100株でLO(指値注文)のみ。
シンプルでよろしい‼
<ハノイ市場で有効な取引>
注文単位は100株だが、なぜか種類がそこそこあって、さらに事後取引(ニュアンスが違うけど勝手な翻訳)といったのがある。
LO:指値注文
MTL:成り行き注文でホーチミン市場のMPに似ているが、残り注文がLO(指値注文)になる違いがある。
例えば買いオーダーを入れて、一部が約定してストップ高となったばあい、残りの注文はストップ高での指値注文になるという事。成り行きから指値注文に切り替わる特徴がある。
MOK:注文が即座に完全約定しない場合(買い手や売り手が注文を吸収できる程いない場合など)、自動的にキャンセルになる注文
MAK:注文はマッチング出来た部分が約定し、約定されない残りの注文はキャンセルになる
ATC:引け注文
これに加えて事後取引PLOというのが出てくる。
場が閉じた後での買い注文・売り注文が出来るといったシステムで、場が閉じた後にのみオーダーを入れることが出来る。
取引される価格はその日の終値で取引できるといった特徴があるが、PLO注文ではキャンセルや変更が出来ない。その日の終値が無い場合は、PLO注文は出すことが出来ない。
PLO注文は2018年11月に新しく導入されたもので、場が終わってから冷静に終値を判断してもらって、購入・売却を検討してもらうための時間らしいが、
ネットでは「ただ単に流動性を増やしたいだけ」、「手数料をちょっと多めに取れるようにしたいだけ」といった、なんか後ろ向きな反応ばかり・・・・。
ちなみに、端株などを処理する際に使うであろう、プットスルー取引では特に制限なくお昼を除く9時から15時の間でどうぞといった感じになっている。
ハノイ市場だけ賑やかな注文方法になっているが、基本的にベトナム株の取引はLOが使われていて、全体の95%ぐらい占めているそう。
ハノイ市場で板の薄い株に成り行きなんぞ出した日には、1人ストップ高を演出できてしまうのだが、日本人でこれらの注文を使いこなす人は果たしているのだろうか。。。。。
自身の注文を振り返ってみるとほぼLO一択で、過去に2度ぐらいATCで注文出した記憶があるかもといった程度。
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