ベトナム市場は20年の歴史

ベトナムで証券取引が始まったのは今から20年前。1998年の政令48号に基づいて株式市場の創設が決まり、ホーチミン市証券取引所(HOSE)で初めて株式の取引が行われたのは2000年7月28日ですので、それから20年の月日がたっていることになります。

当時の立ち上げに関する話はいくつか本で読んで知るぐらいですけれど、やはり相当な苦労があった様です。

当時のベトナムでは株式というもの自体を知っている人が少ないですし、ベトナムの社会主義において資本主義の要素を含む株式市場が存在するという矛盾する点についてどうなのか?といったごもっともな意見や、社会主義システムの中において株式市場をどう構成するのか?などなど、政府・国営銀行・その他関係するところの全方位からの疑問に答えていく必要があったそうです。

それだけでも大変ですし、また各国のモデルを参考にしながら立ち上げていったのですが、物理的な立ち上げ面でも相当に苦労があったようです。

ここではそういった話は端折りますが、個人的に印象が残ったのが、上場させる会社を説得するのがえらく大変だったという点です。

上場するに値する企業候補が14社あったそうですが、当時は国営企業の時代。もちろん秘密にしたい部分が多いため、上場させるための透明性の受け入れなどは無理なことは容易に想像がつきます。

まあ、国営企業については今もそういったところがありますが・・・。この辺は個人的にとても身近な話なのでよく分かります。

結果、14社のうち唯一REEとSAMが即同意してくれてめでたく開始となるのですが、反対のあるなかの決断でもあったらしいです。

という訳で、ホーチミン証券取引所のスタートはたった2社でVN-Index100からスタートしています。

取引初日は誰もが買いたがるため、売り不足になってしまって市場価格の形成が出来ない事態になってしまい、急遽REEの会長が株式市場の売却をするなどしてやっと価格が決まったそうです。

初日はREE1,000株、SAM3,200株の取引でVN-Indexは101.55で終了となり、こっから今につながるベトナム株式市場の発展がはじまります。

簡単に想像がつきますが、1年でVN-Indexは571ポイントまで上昇しますが、ベトナム初のバブルであり、そしてVN-Indexが130になるまで潰されることになります。

言われてみれば、たった20年しか歴史がないので、ベトナムで株が日本以上にマイナーであるのは仕方がないと思っています。

ここ最近、相場は外国人の売り越しにもかかわらず上昇してきているので、やはり新規個人の参入が影響してそうですが、ベトナム株式は今回のコロナウイルスでの下落を含めて、まだ3回しかバブル崩壊を経験していない市場です。

一通りの上昇が終わって下落する相場になったとき、株式市場に慣れない新規参入した個人の売りアタックに晒される様な気がしています。

という事で銀行の方には十分な余力を残しています。上昇を取り逃すようでちょっと勿体ないですが、コロナのどん底で相当に仕込めたので無理はしません。

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