久しぶりに見た証券会社の数字

最近のベトナム株は好調ということで、気が付けば保有株資産も過去最高を記録。

セクターごとに調子が良い、悪いというのは当然あるけれど、全体で見れば上がっています。
セクターを追っかけて右往左往するのは合わないので、自分のスタンスを崩さない様に我慢しています。
恐ろしく波乗りが下手なので、セクター追っかけて波に乗ろうとすると大体痛い目にあってます。。。

証券会社の自己勘定取引

さて、最近の傾向ですが外国人売りに対して、証券会社の自己勘定買いが目立っていたので、久しぶりに証券会社SSIとVNDの決算を見てみました。

証券会社の株は一切持っていないので、久々のチェックです。

個人的に証券会社の四半期決算では、次の4点を見るようにしています。
①仲介手数料は伸びているか? ②自己勘定取引の割合と結果は? ③保有株の評価替え ④保有額の多い銘柄

自己勘定取引と保有株の評価替えが大きいことがあるため、全体の売り上げを見るだけでだけでは不十分だと思っています。
ちなみに①~③は損益計算書から、④は財務諸表に追加情報で載っています。あとFVTPLのみでAFSはちょっと省いてみています。また第3四半期の損益計算書はこの記事を各時点で出ていないので、以下は2021年前半期のみの情報です。

<仲介手数料>
驚くのは今年に入ってからの仲介手数料の数字です。
2021年前半期の売り上げのうち、仲介手数料はSSIで約30%、VNDは約20%を占めています。
SSI,VND同じ傾向で、実は2020年は2018年を上回る数字にはなっていません。そして2021年になってから一気に上回る数字となっています。

新規口座開設数が順調に伸びているのは周知の事実ですが、本格的に市場が盛り上がったのが2021年であるというのが分かります。仲介費用を十分に補って2021年は利益もしっかりのってきていますね。

<自己勘定取引の結果等>
自己勘定による利益・損失とも5年前と比較するとその伸びは凄まじいものがあります。
売り上げのうち、SSIでは5年前に約9%程度であったものが、2021年前半期は約23%まで伸びています。VNDは安定して約20%程度を維持していますが、SSI、VND共にその数字は非常に大きくなっており、目を見張るものがあります。

ただし、昨年にSSIの売り上げを大きく押し上げた要因のひとつが保有株の評価替えであって、市況が落ち着いた今年ははだいぶおとなしくなっています。逆にVNDは今年に大きく評価替えが効いてきています。

保有株の額と推移は、証券会社によって大分バラバラです。どの証券会社がどの株を大量に保有しているかというのは、一つ面白い情報になります。

情報量が多くて手間がかかるので、このページではグラフや数字をまとめるといった事はしませんが、証券会社株に関心がある人はいちど覗いてみると良い情報になります。
(証券株持っていないのでそこまでやるモチベーションはありません。)

ベトナムは新規口座開設数が増えているので、証券会社は今後も期待が持てると言う人が良くいますが、それがどれぐらいインパクトを持つのか、それぞれの証券会社の状況にさっと目を通し理解しておくことをお勧めします。

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