昨年末頃からから発生したHOSEシステムの過負荷問題のため、システム負荷軽減を目的にHOSEの取引単位が10株単位から100株単位に変更されてから半年ほど経過したが、ここ数日で10株単位に戻していく動きの記事が出てきています。
政府(財務省)が10株単位に戻すようにといった記述がみられるが、正確には財務省が証券取引委員会に対して「投資家の利益を確保するために、依然と同様の最低ロット10株の適用について至急報告せよ」という記載になっています。
「至急に報告せよ」なので、10株単位に戻せるなら早く戻せというプレッシャーをかけているが、システム負荷の問題でできないといった報告が上がってくる可能性もゼロではないので、まだ結論を出すには少し早そうです。
まあ、個人的には普通に10株に戻ると見ていますが。
この話はちゃんと公文書で出ていまして「8225/BTC-VP」になりますが、ここまで見るのはちょっとマニアックかもしれません。
この文章をざっと読んだところ、「新しいHOSEの取引システムは全方位から多くの肯定的な評価を受けており、市場の安定化をもたらして証券市場の名声を上げている」といった記載が最初になされていました。
個人的には「名声を上げた??」とツッコミたくなってしまいました。
このレベルの事故は先進国であればどっかのトップが軽く飛ぶ話です。
でも、この一連のトラブルで飛んだ人は果たしていたのかな?対外的にはいませんよね。。。
(ちなみにベトナムではこの手の話で公式に責任を取るというのはないと思います)
いずれにせよ、システムが安定化して10株に戻るようであれば大歓迎です。
10株というのはお金のない学生などでも小さいながら優良株でポートフォリオを構築できる単位ですので、ギャンブルではなくしっかり市場に向き合おうとしている投資家を育てるための単位になると思います。
最近の株価の値上がりで優良株の単位が軒並み上がったため、100株単位だと普通のベトナム人には買えても、駆け出しの学生だと難しいと思います。
一方でちょっと不憫なのが日本から買っている人です。証券会社によって10株単位を強制処理された方もいると思います。それが1年もしないうちに10株復活というのはあまり宜しくありません。
ちなみにこの公式文章では、10株の話はメインではなく、システム安定化の報告を求めるほか、HOSEでの上場の件、HNXからHOSEへの戻す条件といった事に言及している文章になります。